カードローンはお金を借りるためのサービスですが、クレジットカードにも、お金を借りるための機能がついています。
カードローンとクレジットカードにはどんな違いがあるのでしょうか。
2つのサービスの違いについて分かりやすく解説します。
カードローンとクレジットカードは何が違うの?

クレジットカードの違い
カードローンとクレジットカードは、ともにお金を借りることのできるサービスです。
ただ、2つはまったく同じサービスではありません。
カードローンとクレジットカードには、大きく分けて5つの違いがあるのです。
- 取り扱い
- 目的
- 機能
- 額
- 審査
賢くお金を借りるためには、正しい知識で使い分けることが重要になります。
2つのサービスを有効活用するためにも、違いをしっかり覚えておきましょう。
①カードローンとクレジットカードの「取り扱い」の違い
カードローンとクレジットカードでは、取り扱いが違います。
- カードローン
- クレジットカード
銀行や信用金庫、消費者金融などが取り扱っている
クレジットカード会社が取り扱っている
お店や金融機関といったいろいろな会社がクレジットカードを出しています。あなたがよく買い物をするスーパーマーケットやホームセンター、金融機関でもクレジットカードの申し込みを受け付けているのではないでしょうか。
よく行くお店のロゴが入っていても、クレジットカード発行の大元になるのはクレジットカード会社になります。
クレジットカード会社と提携して発行しているのです。
②カードローンとクレジットカードの「目的」の違い
カードローンとクレジットカードは、契約する時の目的が異なります。
カードローンを契約する人の多くは、「お金の借り入れ」を目的としているのではないでしょうか。
クレジットカードの場合は「買い物に使う(キャッシュレス決済する)」ことを目的に契約するはずです。
カードローンは借り入れのため。
クレジットカードは買い物のため。
このように、契約の目的が違っています。
③カードローンとクレジットカードの「機能」の違い
カードローンには、枠の範囲内でお金を借入できるという機能があり、クレジットカードには、
- ショッピング枠
- キャッシング枠
この2つがあります。
枠によって機能が違っています。
クレジットカードの「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の違い
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ショッピング枠は「買い物のための枠」です。
たとえば、ショッピング枠が50万円だったとします。
クレジットカードの契約者は、この50万円という金額の範囲内でクレジットカード決済が可能です。
お店でクレジットカードを出して買い物をするための枠と言えば分かりやすいのではないでしょうか。
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キャッシング枠は「お金を借りるための枠」です。
キャッシング枠が30万円で設定されていたとします。
クレジットカードの契約者は、キャッシング枠30万円の範囲内でお金の借り入れが可能です。
融資専用の枠がキャッシング枠になります。
クレジットカードは1枚に2つの枠(2つの機能)がついているところが特徴的です。
対してカードローンは、借入の枠だけがついています。
クレジットカードとカードローンを比較すると、カードローンの方が借り入れに特化した機能を持っていることが分かりますね。
④カードローンとクレジットカードの「額」の違い
カードローンとクレジットカードは、融資の限度額が違います。カードローンやクレジットカードは、それぞれ枠やサービス内容が異なるのが基本です。
たとえば、カードローンとクレジットカードを申し込む前に、各サービスの公式サイトをチェックしたとします。カードローンの方は、最大で500万円の融資を謳っていました。対してクレジットカードの方は、最大で200万円でした。
サービスを比較すると、貸してくれる額に開きがあることがわかります。
クレジットカード同士、カードローン同士を比較しても、サービスや会社によって枠に違いがあります。
いくら必要なのか考えて申し込まないと、「300万円必要だったのに最大で100万円しか借り入れできない」という痛恨のミスをする可能性も・・・。
なお、クレジットカードよりカードローンの方が、融資の最大額が高めに設定されていることが多くなっています。
カードローンはお金を借りることに特化したサービスだからです。
⑤カードローンとクレジットカードの「審査」の違い
カードローンの目的は、お金の借り入れ。
クレジットカードの最大の目的はショッピング。2つのサービスの主たる目的が違うからこそ、審査にも違いが出ます。
カードローンの審査では、枠でどんどんお金を借りても「返済できるかどうか」が冷静に判断されます。一気に枠いっぱいの借り入れをしても返済できるだろうか。何度も貸し借りしたとして、返済するための資力や収入はあるだろうか。過去に延滞などの問題を起こしていないか。
金融機関や消費者金融はこのようなポイントをチェックします。
クレジットカードの審査でも「返済できるか」や「延滞などの問題を起こしていないか」は重要なチェックポイントです。
ただ、ショッピング枠とキャッシング枠の2つの枠をどうするかによって、審査の難易度が変化することがあります。2つの機能がついているクレジットカードならではですね。
クレジットカードはキャッシング枠不要で申し込むこともできる
クレジットカードを申し込む時は、キャッシング枠不要で申し込むことができます。キャッシング枠不要で申し込んだ場合、キャッシング機能は使えません。
クレジットカードの審査では、ショッピング枠とキャッシング枠を使うことを前提に審査されます。キャッシング枠不要だと、ショッピング枠だけ使うことを前提に審査すればいいわけですから、審査難易度が下がる可能性があるのです。
カードローンには、こういった審査上の特徴はありません。
カードローンとクレジットカードの違いを知って賢く借り入れ!現金化などの方法も

カードローンとクレジットカードは、5つのポイントで違いがあります。
違いを知ることは、サービスを有効活用するための第1歩です。カードローンやクレジットカード、キャッシング枠、ショッピング枠などの違いを普段から意識して借り入れをしたいもの。
カードローンやクレジットカードのキャッシング枠以外でも現金を準備するための方法に、クレジットカード現金化があります。ショッピング枠をお金に換える方法です。広い視野でクレジットカード現金化などとも比較し、自分にあったサービスで借り入れをしたいですね。